"宮之浦岳、永田岳および栗生岳は屋久島三岳とされ、山頂に一品宝珠大権現が祀られ古来より嶽参りの対象とされてきたが、『三國名勝図會』の記す栗生嶽は位置的に現在の黒味岳に相当するとする説もある。
俗に花崗岩は広い間隔で節理が発達するため巨大な岩塊が生まれる。
屋久島を流れる河川は放射状に空間、その数は140にも及ぶ。
そして島の北西-南東方向および、北東-南西方向に発達した渓谷や尾根筋も節理の方向に沿って侵食が進んだ結果である。
海岸部から間近に聳える山々は前岳と呼ばれ、本富岳、国割岳および愛子岳などがある。
大川の滝、千尋の滝などが良く知られ、宮之浦川には、屋久島最大の竜王滝(3段110m)がある。
中央部には日本百名山の一つで九州地方最高峰の宮之浦岳(1936m)がそびえる。
そして激しい雨による侵食の結果残された花崗岩塊が点在し、永田岳の山頂付近に見られるローソク岩のような岩塔が林立する。
また急峻な山々と日本一を誇る雨量のため深い渓谷が刻まれ、河床は急勾配で滝が発達している。
主な河川は安房川、宮之浦川、永田川、栗生川の4つである。
屋久島の高山はこの1550万年前にできた花崗岩がその後隆起して形成された。
屋久島はほぼ全域が山地であり、1000mから1900m級の山々の連なりは八重岳と呼ばれ洋上アルプスの異名もある。
地質的には西南日本外帯の四万十帯に属し、島外周部は日向層群(旧称・熊毛層群)の第三紀堆積岩からなり、中央山岳部は直径約25kmの巨大な花崗岩が貫入している。
このような中央部の高峰は奥岳と呼ばれ、永田岳を除き海岸部の人里から望むことはできない。
屋久島山地と記述した文献もある。"