"気功の修練を積んだものは、気を目視することが可能なようになるという。
実のところには、気は体内に、ある変化として感覚されるものを指す事が多い。
気は目には見えないがどこかに働きのあるものととらえる事ができる。
鍼灸治療はそうした気血の巡りをよくする事に主眼がある。
さらに、気は伝わる特性を持つ。
そうした気の感覚のことを気感という。
また、公園で樹木と向き合ったり、海辺で波を感じたりしながら、自然界の気と交流する事も気功ではよく行われている。
伝統中国医学では気血と言えば、具体的に体を巡っているものと考えられ、西洋医学で血液が血管を巡るのと同様に気は経絡を巡るものと考えられている。
そうした現象を利用して外気治療などが行われることがあるが、あくびや笑いが伝染するように、そうした気の現象は日常暮らしの中にいつもある。
例えば人から人へと瞬時にある状態が伝わる。
気功の気は、明らかにこうした中医学の「気」のニュアンスを強く持っている。
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